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ハイジはアニメになり、人間はツルツルになる – 21世紀の理想の身体
全身加工社会は、 憧憬の対象としてどんな身体を描く? 暮らしのオンライン化が進む現在、それが「アニメの身体」であってもなんら不思議はない。 -
エビデンスに基づく、がん患者と医師のコミュニケーション? ー医療人類学から考える
コミュニケーションをエビデンスで推奨することへの違和感。でもそうなっていくだろうという納得感。 -
誰かに指摘される「あなたらしさ」をどう扱うか。
「誰かに指摘される「あなたらしさ」」の扱いは結構難しい。 -
「やりたいことをやればいい」と言われても、あなたはあなたのやりたいことを知らない – 自分らしさってなんだ?
人間は自分が何を欲望するかを知らない生き物だ -
時事問題と人類学
今年1月から共同通信が全国の地方紙に配信する「論考2022」を担当した。早いもので来月で私の担当は終わり。 -
古典の読み方 (2)ー『汚穢と禁忌』が全然理解できないあなたへ
『汚穢の禁忌』を読み始めたんだけど全然わかりません...という声が受講生の皆さんから届いています。 -
古典の読み方(1) メアリ・ダグラス『汚穢と禁忌』-呪術と奇跡ってなんだ?
『汚穢と禁忌』を「汚さ」の話だけで終わらせるのは本当にもったいない。例えば、「汚さ」の議論からやや遠ざかる第4章「呪術と奇跡」はその最たる箇所。「おまじないなんて、科学的思考ができない人が行う意味ない行為」といった冷ややかな目線や嘲笑を、ダグラスは華麗に跳ね飛ばしていく。 -
自分らしさも、個性も探さなくていいー高校生に講演
今は、とにかく「あなた」に強烈な光が当てる時代だ。「あなた」にこそ揺るぎない価値がある。周りがどうこうではなく「あなた」が大切。あなたらしくあればいいのよ、と。でもそうやって「あなたらしさ」が強調されることで、余計にわからなくなることってあるよね、と思う。 -
それは男か人間か?ーマルセル・モース『贈与論』にみる翻訳
フランスの人類学者(*) マルセル・モースによる 『贈与論』(ちくま学芸文庫)は、言わずと知れた人類学史上の名作中の名作の1つである。 -
食べること、社会の中で生きること with 西原珉さん @秋田市文化創造館
どこもかしこも人口減で、限界集落みたいなおどろおどろしい言葉も踊るけど、細かく見てゆくとこういう元気な場所もある。 絶望だけじゃないよね、と思った一日でした。 -
『急に具合が悪くなる』を授業ではじめて使う
今期はじめて『急に具合が悪くなる』を非常勤先の演習で使っている。 ずっと講義で使ってみたいと思っていたのだが、あまりに私と近いところで書かれた1冊ということと、この本の背景も相まって、なかなか思い切れずにいた。 ただ大学の非常勤というお仕事もそろそろ終わらせようかと思っているこの頃、出版から3年のこのタイミングで思い切って使ってみることにした。 -
書評の書き方・選び方 – 選び方編
書評の書き方・選び方。今回は選び方編。 基準は、内容、筆致、価格の3つ。悩んだことは、知り合いの本を選ぶかどうか。