必ずやってくる朝に向け朝を作ろう

去年の11月頃からだろうか。メアリ・ダグラス『汚穢と禁忌』の講座を始めたあたり、特に4章と5章を読み込んだあたりから、「必ずやってくる朝に向け朝を作る」ことをかなり意識している。

どうも私はいろいろなことを深刻に受け止めすぎる傾向があり、人間関係のすれ違いなどが起こると相当なまでの消耗をしてしまう。

もうこの年になると、自分のどこを変えることができそうか、変えられそうにないのかはある程度判断がつくため、自分のこの傾向については死ぬまでこうだろうと受け入れている。

とはいえ、消耗すると普段は10できることが2とか3とかしか出来なくなるため、それはそれで困ってしまう。

だから、そんな私でも切り替えを可能にするため、朝を作るようにした。

何をしているかというと大したことはない。

寝る前に部屋とデスクを片付け、「明日も朝が来る」と日記に書いて寝る。起きたら走るとか、簡単な筋トレをするとか、ちょっと長めの散歩をするとかして朝の空気にふれる。

不思議なことに、どれだけ嫌なことがあっても、それだけで昨日とは違う自分がそこにいて、昨日より元気に今日を過ごせそうな気がする。

必ず朝が来るのはありがたい。今日は昨日とは違う新しい日で、もう一度スタートできる感覚を私の体に入れてくれるから。

どうにもならないことでもがいてしまうより、必ずやってくる朝に自分のリズムを合わせ、朝が新しい自分を作ってくれると信じ、その準備をする。

悩む気持ちは無くならないけれど、それだけでなんとかやっていけそうな気持ちになる。

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