033: 続けることの大切さ- 独立1年目を振り返る

知っている人はすでに知っている話ですが、私は昨年度より大学の外で研究者として活動することを決めました。活動の重要な一環として、二宮明仁さんの協力を得て始めた講座が、FILTRオンライン人類学講座「他者と関わる」です。

前回のポストで書いたように、講義自体は10年続けていたので設計に戸惑うことはほとんどありませんでした。でもそれを大学の外に出したとき、正直誰が来てくれるのか・そもそも来てくれるのか、開けてみるまで全くわからなかったので、もちろん心配でした。

でも蓋を開けてみると、週2回✖️5を第4クールまで続けることができ、思った以上に多くの方との出会いの中で、1年を終えることができました。

受講生の皆さんの声はこちら

第4クールまで続けられた理由は、たくさんの友人が応援してくれたこととか、二宮さんが素晴らしいプラットフォームを作ってくれたとか、色々あるのですが、それとは別に、これまでブレずにやってきてよかったな、と思ったことが一つあります。

それが、「人類学の外側に人類学を開く」という目的で本を書き続けてきたことです。

受講生の皆さんの8割が、私がこれまでに書いた本のいずれかを読み、それをきっかけとして参加くださっていました。これが半年以上にわたって続けられた一つの要因です。

たまに全巻読破という猛者も。たまたまTwitterで見かけて面白そうだったという違う意味での猛者も。どちらもありがとうございます!

私は元々運動生理学をやっており、その後留学先の米国で人類学に衝撃を受けて突然専攻を変更しました。はじめて人類学の講座を受けたときの頭を後ろから殴られたみたいな、でも爽快な衝撃は今でも私の人類学の底辺にあります。

それを言語化すると、「人類学が蓄積してきた、ものの見方は今よりも少しだけ優しい世界を作ると思う」、「自分なんか間違っているんじゃないかしら、と思ってる人の背中を人類学はそっと押すことができる」といった結構エモい内容です。こういうのは学者の姿勢としてあんまり評価されないこともわかっているんだけど、その思いは今でも変わっていません。

だから多くの人にこの学問を知ってもらいたいなあ、と思っているし、そういう気持ちで講義をしたり、本を書いたりしてきました。

気づいていなかったけど、その変えなかったことが、知らないうちに種を蒔くことになっていて、それが今に繋がっていると感じています。

変えずに一つのことをやり続けることが、思いもかけぬ場所に自分を連れて行ってくれることがあるんだなあ、と。

とはいえ、まだ1年目を乗り切っただけかだら、これをとりあえず3年間続けられるように頑張ろう。

FILTRオンライン講座について

「他者と関わる」は2021年3月にて終了となりました。6月より新講座「聞く力を伸ばす」が開始となりますが、こちらも第1クールはすでにチケットが売り切れとなっております。ですがたくさんの方がお待ちくださっているため第2クールの開講を検討しております。ご関心ある方は、販売サイトの「再入荷のお知らせ」よりメールアドレスを登録ください。販売が始めるとメールでお知らせが届きいます。

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