2019年7月より始めたオンライン人類学講座「他者と関わる」。
どうなるのか全く読めない中、とにかく初めて見た企画でしたが、一つのクール(5回/週2回)を4回続けることができ、3月に無事終了となりました。
最終アンケートでは9割の方(回答率6.5割)が「この講座を友人や知人に大いに勧めたい」としてくださり、同程度の方が「他者と関わるVer2」を希望。もちろん期待外れの方もいらしたとは思うのですが、概ね人類学の面白さを味わっていただけたのではと思っています。
さて、この講座には、のような方がいらしてくださり、どのようなことを私が心掛けていたのか。改めて振り返りたいと思います。
誰が来てくれた?
30代-40代を中心に、20代から70代までの幅広い参加がありました。お住まいの場所は、北海道から沖縄と文字通り全国から。そればかりでなく、シンガポール、ドイツ、ルワンダなど、海外からご参加もありました。
受講生のバックグラウンドは、医療専門職(医師、看護師、ソーシャルワーカー、心理士、理学療法士など)、介護職、学生(大学生、大学院生)、教員(高校、大学、専門学校など)、コンサルテーション、コーチ、主婦、塾経営、UXや都市デザイン、リスク管理専門職、など多岐に渡りました。
働き方も、会社にお勤めの方から、フリーランス、ご自分で事業を経営している方まで。もちろん引退された方も。
また本講座では、お子様に始まり、猫や犬たち、ぬいぐるみなどの参加を奨励しておりました。結果、回を重ねるごとに受講生の皆さんの後ろから子どもたちがお父さん、お母さんの首に巻きついていたり、猫が通り過ぎたり、犬の耳だけ見えていたりとオンラインだからこその彩がありました。
うちの猫様もたびたび登場し、かなりの人気を博しました。 (レビューシートには「もっと🐱を出してください」という声も)
何をした?
この講座を開くに当たってやったこと。
オンライン空間をどう作るか、というところは別にして、特に工夫したところはありません。大学の講義・演習で私がやっていたことをそのまま外に出しました。
大学で私が心掛けていたことは下記:
- 面白いかどうか(←何が「面白い」かを決めるのは難しいため、とりあえず私が面白いと思うものを提供)
- 抽象度の高い学問の言葉と、誰もが遭遇したことのある日常の出来事を結びつけ、日常を新しいアングルから照らす
- 学生同士のディスカッションの時間を最低1回設ける
- レビューシート(任意)を書いた学生に対しては、全員に返信
新しく始めたのはこちら。
- コメント入りのレビューシートを個人が特定できる情報を抜いた形でクラス内ですベて共有
これはNotionでシラバスを使っていたから可能になりました。
あ、あともう1つ。
飲酒OK。
おでんらしきものとビールを飲みながら、キレッキレの意見をいう人とかいてすごく面白かったです。
次回は、「他者と関わる」で得た気づきについて。
関連ポストはこちら