さて、どうやって生きていこう– tag –
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恩師の言葉とやるべきこと
「それは人類学ではない」、「人類学としてはちょっと...」、「引用する価値はない」といったことを自分の著作について複数の人類学者から繰り返し言われた時期がある。 わかりやすくいうと、それら言葉に私はかなり参ってしまった。 人類学は、権威性に疑... -
100年後も読まれる本があるとするのなら
7月22日は、『急に具合が悪くなる』を一緒に書いた宮野真生子さんの命日。 これまでの命日は、ひとりでこの本を前日から振り返っていた。でも、あれから4年経ち、どなたかと本書を語ってみたくなったため、読書会を開催することにした。 とはいえ、そう決... -
人は自らが紡ぎ出した意味の網の目の中で生きる動物である
人は自らが紡ぎ出した意味の網の目の中で生きる動物である 。 私の大好きな人類学者の一人、クリフォード・ギアツが『文化の解釈学』の中で述べた一節だ。 久しぶりに原著を開いて確認するとこうある。 Believing, withMaxWeber, that man is an animal su... -
本を通じて時代を超えて自分を肯定されたような、そんな気持ちになりましたーメアリ・ダグラス『汚穢と禁忌』
FILTR人類学講座『汚穢と禁忌』最終回へのレビューシート返信がようやく終わった。 文字数にして1万5千字を超える量があり、かつそれぞれの内容に厚みがあったため答えるのに時間を要してしまった。 その中に表題にあるようなこんな言葉を寄せてくれた方... -
notion AIに書店で見かけた「お金持ちの100の習慣」についてブログを書いてもらった話。
本屋で目にした「お金持ちの100の習慣」みたいな本についての読後感をNotion AIに書いてもらった話。 -
『ダイエット幻想』3刷にあたって ー承認欲求を否定しながら、刺激する社会をいかに生きるか
2023年1月12日に『ダイエット幻想』重版(3刷)のご連絡をいただきました。それに際し、本書発刊時にnoteに書いた文章を転載します。3年前に記した『ダイエット幻想』に込めた挑戦は多少なりとも成功をおさめたのかもしれません。 -
『「能力」の生きづらさをほぐす』(勅使川原真衣著/どく社)、執筆伴走にあたって
人生には「今を逃したら次はない」という時機が何回かある。私はそう考えています。でも多くの人は、その時機を掴みません。世間体を気にしたり、うまくいくかわからないといった不安に駆られたりした結果、いろいろな理由をつけてその時機を時機ではないことにしてしまうからです。 -
誰かに指摘される「あなたらしさ」をどう扱うか。
「誰かに指摘される「あなたらしさ」」の扱いは結構難しい。 -
「やりたいことをやればいい」と言われても、あなたはあなたのやりたいことを知らない – 自分らしさってなんだ?
人間は自分が何を欲望するかを知らない生き物だ -
自分らしさも、個性も探さなくていいー高校生に講演
今は、とにかく「あなた」に強烈な光が当てる時代だ。「あなた」にこそ揺るぎない価値がある。周りがどうこうではなく「あなた」が大切。あなたらしくあればいいのよ、と。でもそうやって「あなたらしさ」が強調されることで、余計にわからなくなることってあるよね、と思う。 -
言葉の向きと体の向き
色々な人の文章や発言に触れて思うのは、目に見える、耳に入る言葉とは別に、その言葉を発する人の身構えがそこに滲み出てしまうということ。 言葉を見れば、徹尾徹頭論理的で、非の打ちどころのない批判でも、批判を書いている人間の身構えが「こいつ、と... -
「頑張る」を擁護する
【風当たりの強い「頑張れ」】 この数年「頑張る」への風当たりが強い。「頑張れ」なんて言ってしまったに日は、方々から非難が飛んでくるのでは、というほどだ。 でも、改めて考えてみたい。「頑張る」はそんなにダメなのか。 確かに「頑張る」には問題も...
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