FILTR人類学講座『汚穢と禁忌』最終回へのレビューシート返信がようやく終わった。
文字数にして1万5千字を超える量があり、かつそれぞれの内容に厚みがあったため答えるのに時間を要してしまった。
その中に表題にあるようなこんな言葉を寄せてくれた方が。
最初の何回か書いたあと、しばらくレビューシートを書けずにいました。時間がなかったというのもありますが、なんだかそれも、気持ちのあらわれだったかもしれないとなんとなく振り返ると思っています。
最初に第一章を読んだ時、たしかに難解だったけれど、恐れ多くもなんかわかるかもしれない!と思ってしまったのです。でも読み進めていくうちに、あれ、わかると思ったのは何かの間違いだったのかな、なんか周りの受講生のみなさんすげーな、と森に迷い込んだような不安な気持ちになっていました。
そして最終的に10章まで読みきってみたら、ああ、やっぱり間違っていなかったかもしれない、と、むしろ本を通じて時代を超えて自分を肯定されたような、そんな気持ちになりました。
レビューシートは匿名で受講生全員に公開をしているんだけど、当然ながら私だけは誰が書いたかを知っている。私の講座に何度も顔を出してくださる方もいらっしゃるため、レビューシートなどを通じてその方の人生を断続的にだけど継続してふれることになる。
その経験を通じて思うのは、あまりにも当たり前だけど、いろんな人生があって、みんなその中で葛藤をしたり、悩んだり、右往左往しながら生きてるんだということ。
このレビューを書いてくださった方も、きっと人生の中で本当にたくさんの迷いを抱えながら、たくさんの決め事をして歩んでいる人なんだろうと思っている。
本を通じて時代を超えて自分を肯定された気持ちって一体どんな感じなんだろう、そんなことを考えながらレビューへのご返信を書いた。
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