四国の高校にお招きをいただき、講演をさせてもらった。内容はなんでもいいが、視野を広げたり、気持ちが楽になったりするような話をして欲しいとのこと。
自分が高校時代を振り返りながら、あの時どんなことを知っていたら生きるのが楽だっただろうと考え、FILTRの講座に来てくださった皆さんにも協力を仰ぎ、次の５つに絞ることに。
話す際は、「これが大切だ！」と教えるのではなく、なぜ私がこう思うようになったのか、その経緯を伝えることに重点をおいた。ちなみに1と2は、以前鳥羽和久さんの塾とらきつねで講演させてもらった時の話を引き継いでいる。
講演後、担当の先生からご連絡をいただいた。５番目の「自分らしさや個性を探さなくていい」という部分に感じ入った生徒の感想が特に目立ったとのこと。
今は、とにかく「あなた」に強烈な光が当たる時代だ。「あなた」にこそ揺るぎない価値がある。周りがどうこうではなく「あなた」が大切。あなたらしくあればいいのよ、と。
でもそうやって「あなたらしさ」が強調されることで、余計にわからなくなることってあるよね、と思う。
我慢するのをやめたり、自己分析したりすれば「あなた（わたし）らしさ」が突然顔を出し、迷いなく幸せに生きていけるなんてことは絶対に、ない。「わたし」の存在なんて思った以上にあやふやなんだから。
