notion AIに書店で見かけた「お金持ちの100の習慣」についてブログを書いてもらった話。

Chat GPTのNotion版(?)、Notion AIを使ってみた。

話題に事欠かないChat GPT。

が、Notionのヘビーユーザーである私は、そのNotion版といってもいいNotion AIの登場を楽しみにしていた。今回、それを使ってブログポストを書いてもらったので、その結果についてお話ししたい。

もくじ

Notion AIにお願いしたこと。

よく行く本屋の読書コーナーに「お金持ちの100の習慣」みたいな本があったので手に取ってみた。

その読後感についてNotion Aiにブログポストを作成してもらおうと考え、まず下記のリストを作成した。

  • 本屋で見つけたお金持ちの人の100の習慣といったタイトルの本
  • お金持ちは、利他的で自分を律することができ、短期的なことよりも長期的な目標の中で動き、社会貢献を考えている
  • つまりお金持ちは人格者という本だった

その上で、「これらを使ってブログポストを作成してください」とNotion AIに依頼する。1分足らずで出てきた文章はこちら。

Notion AIさんの書いたポスト

こんにちは、皆さん。今回は、私が最近読んだ本、「お金持ちの人の100の習慣」について話したいと思います。

この本は、お金持ちの人々が持っている習慣について語られています。著者は、お金持ちの人々が利他的であり、自分自身を律することができることが特徴であり、短期的なことよりも長期的な目標を持ち、社会貢献を考えているということを、数多くの事例を挙げながら説明しています。

この本を読んで、私はお金持ちの人々が持っている習慣について、多くのことを学びました。例えば、自分自身を律することができることが、成功するためには非常に重要であるということや、短期的なことにとらわれずに、将来の目標を見据えて行動することが、成功に繋がることが多いということを知りました。

また、この本からは、一見するとお金持ちは金儲けや自己中心的な行動をする人々だと思われがちですが、実際には、社会貢献を考えたり、利他的な行動をすることが多いことがわかりました。これは、お金持ちであろうと、それ以外であろうと、誰でも真似できることであるため、私たちにとっても参考になることが多いです。

この本を読むことで、お金持ちの人々が持っている習慣について学ぶことができるだけでなく、自分自身の生活に取り入れることができることも多いと思います。ぜひ、読んでみてください。

それでは、また次回のブログでお会いしましょう。

いやはや。こういう文章なんか見たことある。でも私が書きたかったのは当然こういうことではない。

ファーストトライは期待を裏切られる

頭にあったのは次のような文章だった。下記は全て私が書いたものである。

先日よく行く本屋の読書スペースで、”お金持ちの100の習慣”みたいなタイトルの本を読んだ。

何が書いてあるかというとー

お金持ちは自分を律することができる

短期的なことよりも長期的な目標の中で生きている

社会貢献を常に考えている利他的な人間

などなど。

つまりこの本が言いたいことはー

金銭的な成功を収めた人は人格者である。人格は磨くことができるのだから、あなたも人格を磨く努力を通じかれらと同じにお金持ちになれますよ、ということ。

「お金持ちになりたい」という読者の願望を、日々の小さな努力で叶えられると刺激しつつ、お金持ちでない読者の人格をやんわり否定し、加えてお金の価値を全く否定しない

実に巧みな本だった。

期待に近づいたセカンドトライ

ということで、私が想定していたものと全く逆の文章をNotion AIは作り上げたわけだが、これは私の依頼の仕方に問題があった可能性が高い。したがって、依頼内容を変えて再度挑戦。

今回入れた依頼文はこちら。

もう少し批判的な観点からブログポストを書いてください

それを受け生成された文章がこちら。

こんにちは、皆さん。今回は、私が最近読んだ本、「お金持ちの人の100の習慣」について、もう少し批判的な視点から話したいと思います。

この本は、お金持ちの人々が持っている習慣について語られています。著者は、お金持ちの人々が利他的であり、自分自身を律することができることが特徴であり、短期的なことよりも長期的な目標を持ち、社会貢献を考えているということを、数多くの事例を挙げながら説明しています。

しかし、この本には、批判的な視点から見ると問題点もあります。まず、この本が提示する「お金持ちの人々が持っている習慣」は、全てのお金持ちに当てはまるわけではありません。また、この本が持つ「お金持ち=人格者」という認識は、単純化されすぎており、現実には複雑な問題があることが指摘されています。

さらに、この本が伝える「人格は磨ける」というメッセージにも、批判的な視点から疑問を抱くことができます。人格は、環境や社会的背景など、多くの要因によって形成されるものであり、一方的に「磨ける」というのは、人間の複雑な本性を単純化しすぎていると言えるでしょう。

つまり、この本は、一見するとモチベーションや成功のための良いアドバイスが満載のように見えますが、批判的な目線から見ると、単純化されすぎているという問題があると言えます。

以上、批判的な視点から、「お金持ちの人の100の習慣」という本について話しました。ありがとうございました。

うーん。だんだんそれっぽくなっている。人文社会学の観点を入れてください、とか依頼すればもっと良くなったかもしれないが、そこまでするのに興味はなかったのでここでやめた。

文章の価値が激変する

このテストをやってみて思ったのは、こちらの期待にAIが応える精度はこれからますます上がっていくだろうということ。その結果、私たちの目にする文章のほとんどがAIに頼ったものとなり、文章はますます非属人化されるだろうということ。

職人的な文章の達人はそれでも残ることは当然予想されるが、色々な産業に従事する職人が大量生産の煽りを受け職を無くしてきた歴史を考えると、文章にも同じことが起こるだろう。

でも言葉はモノとはちょっと違う。大いに違う。(言葉とは何か、モノとは何か、言葉とモノとの違いは何か、という深淵な問いはとりあえず傍に避けておこう)

人と文章の関係性がこれからどのように変化していくのか。文章に価値が見出されなくなった時の文章とはどのようなモノになるのか。自分でも使いつつ、引き続き注視したい。

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