「誤字会」という試み

私のTwitterをみている人はすでにお気づきと思うが、私は誤字大魔神である。

大学くらいから友人に指摘され続け、「どうやらニュートンやアインシュタインも誤字が多かったらしい」というあやふやな情報を披露しては「そうやって開き直る問題ではない」と言われ、本を書くようになってからは「文章が書ける人は普通こんなに誤字はしない」と編集者に首を傾げられるまでに成長する(しかしその後彼は、私のKindle版の本を磯野真”帆”と登録するミスを犯し、ここで「誤字は感染るのでは?」疑惑が発生)。

とはいえ、誤字と明らかに関係するであろう問題が至る所で発生するため、9月の初めより、私の大切な誤字仲間のオレンジさん(仮名)と「誤字会」なるものを発足させることにした。(正確にいうと、話のノリでたまたま発足)

初期メンバーはこちら。

会長:オレンジさん (誤字が多めの真面目なビジネスパーソン)

書記:磯野 (誤字があっても学者になれることを証明した人類学者)

役職が決まったので、早速仕事の配分をすることに。

会長:定例会議の時間決めと会場の予約(とはいえ時間を間違えたり、会場を取り間違えたりする不安があるため、誤字会は「いつかお会いできればいいな」レベル)

書記:議事録作り(そもそも書記ができるのかという本質的な問題を抱える)

発足からすでに不安だらけである。

しかしやる気になった会長から早速標語の連絡が..。

どんどこい、誤字

「どんとこい」がまだ生き残っていたことに感動していると、どうやら何かのスイッチが入ったらしいオレンジさんから次なる決定のご連絡。

ミッション:どんと来い誤字の精神を世に広める 

ビジョン:誤字への理解・価値創造における産学連携の場を提供する

おお!これはもう起業のレベル?

しかしこれでは肝心の誤字会の雰囲気が出ないため、ありがちな誤字を入れてもらうことに。

訂正>ビジョン:誤字への理解・価値創造における産学連携の場を提供すれ

止まらない会長、さらに想像力の翼を広げ今度は年間活動計画にまで着手。

誤字会 年間活動計画

  • 誤字エピソードで盛り上がる定例会の開催 年12回
  • アイドルグループ 誤字48 による全国ドームツアー 年1回
  • 誤字展 新国立美術館 年1回
  • 誤字フォーラム 全国の誤字会による出展 東京国際フォーラム 年1回

*48のメンバーは歌詞をあまり覚えないでステージに立つので偶然素晴らしい歌詞が生まれたりすると思います

なんて壮大な計画なんだ!

全国の誤字仲間の皆様、明るく頑張りましょう。

*こちらは連載です。次回は「誤字会となくし物」

追記:20201015

さあ、果たしてどっちなんでしょう…?


第2話はこちら。

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