誤字会会長・オレンジさん🍊の緊急寄稿

昨年秋、いそのさんより誤字会会長の任を拝命致しましたオレンジと申します。

会長職をオファーされるぐらいですので私もいそのさんと同じく誤字が多いのですが、関連する特徴として、特に数字・方向・時間の感覚のまずさには各方面からご支持をいただいております。日常生活において遅刻・誤発注・迷子・提出物の期限切れはデフォルトです。

この半年の誤字会を振り返り、最も印象に残ったのが「うっかりリスト」です。いそのさんの提案で、うっかりやらかしてしまった事を記録していきました。記録が苦手な私にとって初めての体験で、改めてリストを眺めてみると、ひどい時は連日リストが更新されていました。うっかりミスをするたびに緊張しますし、相手がいる締め切りや待ち合わせなどはプレッシャーでぐったりします。ミスが可視化されたことにより、毎日疲れている理由がわかり、人生で初めて自分を労りたい気持ちになりました。

また、このことを誤字仲間であるいそのさんと共有し、笑い合えることで(たまに笑えないものもある)日々の生活にちょっと安心感が生まれました。今まで自分のミスを笑い話として人に話したことはありますが、周囲にはそれほどヤバいミスを連発している人は居ませんでした。

しかしいそのさんは、ご自身の著書名を間違えてTweetしたり[注1]、一緒にイベントで登壇した方のお名前を間違えたり[注2]、出会って3年、今でもオレンジの名前を呼び間違えたり[注3]。誤字会員として頼もしい限りです。

ところが最近、いそのさんのうっかりリストの件数が著しく減っており、いそのさんは誤字会活動の成果だと密かに自信をつけておられるようです。私は、誤字会の活動がいそのさんらしさを失わせてしまっているのではないかと、会長として真剣に悩んでいます。本当は、失敗が減らなくても、いつまでもうっかりリストを共有して笑い合っていれば良いのではないかと思ったりもします。

そんな私も、実は最近かなりの頻度で先延ばしが減っており、昨年、放置されていた確定申告を1年越しで片付ける事ができました。発足半年にして会の存続が危ぶまれています…このまま私たちはしっかり者になってしまうのでしょうか。

[注1] 完全に忘れていたのですが、拙著「医療者が語る答えなき世界」を誤ってタイプしていた時があったようです。なんとこの時は会長が誤字を指摘。誤字会の奇跡。 → 原因:確認不足

[注2]井口高志さんの読書会を企画された塩飽(しわく)さんを、一度訂正されていたにも関わらず、塩飽(しあき)さんと呼んだ → 原因:訂正への敬意の欠如

[注3]全く気づいていなかったのだが、しばしばオレンジさんの名前を間違えてタイプしていた模様。オレンジさんは「面白い」という理由で放置した結果、今に至る→ 原因:確認不足

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