
人生には「今を逃したら次はない」という時機が何回かある。私はそう考えています。
でも多くの人は、その時機を掴みません。世間体を気にしたり、うまくいくかわからないといった不安に駆られたりした結果、いろいろな理由をつけてその時機を時機ではないことにしてしまうからです。
でも勅使川原さんは、ボロボロになりながらもその時機を掴もうとしました。そして、その挑戦のお手伝いであれば私はできると思ったので、執筆の伴走を1年にわたり致しました。具体的にやったことは、構想、執筆、版元探しなど、出版に至るまでの諸々のお手伝い。
アウトラインがなければ書けないと足踏みしていたところから、書かれた言葉と対話しながら書き進むやり方へのシフトチェンジ。もがきながら、曲がりくねりながら先に進もうとした勅使川原さん。その軌跡は掛け値なしに美しかったです。
『他者と生きるーリスク、病い、死をめぐる人類学』で私が残したメッセージを引き継いでくださった勅使川原さん。その生き方そのものが、私の人生を支えてくれています。
勅使河原真衣さん著(@maigawarateshi)『「能力」の生きづらさをほぐす』、ぜひ手に取ってみてください。本当に暖かい1冊に仕上がっています。
次回は、版元をどく社さんにお願いした理由をポストします。
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